出版社内容情報
第四柱の魔人「万鏡の七椿」により、一〇七年前の帝都へ飛ばされたヒイロ。三条緋路という少年に憑依したヒイロが出会ったのは、現代のマージライン家で見た肖像写真の女性、ロザリー・フォン・マージラインだった。
不治の病に侵された彼女の願いは、迫害される半人半魔と人間との融和。そして、命が尽きる前に「恋」をすること――。
療養のためカルイザワに転居したロザリーの求めに応じ、仮初の恋人役を演じるヒイロだったが、平穏な日々は長く続かない。
歴史から消された裏切者、魔導書強奪の大罪人、若き日の師匠、最凶の封印執行者、人命を弄ぶ魔人……それぞれの思惑がぶつかり、カルイザワ決戦の火蓋が切られる!